45歳からの高齢出産には一体どんなリスクがあるの?

 

妊娠・出産というのは、人生のうち何度経験出来るか分からない貴重なものですよね。
赤ちゃんを授かることが出来た時、言葉では言い表せないような喜びを感じるものです。

 

ですが、35歳以上での妊娠・出産は”高齢出産”と呼ばれ、いくつかのリスクを背負うことになります。
特に、45歳以上の方の場合には、それらのリスクが高くなると言われており、不安を隠せない方も多いのではないでしょうか。

 

そこで、45歳からの高齢出産のリスクについて、見ていきたいと思います。
どのようなリスクがあるのかを知り、少しでも不安を解消出来るようにしていきたいですね。

 

 

45歳からの高齢出産 〜様々なリスク〜

 

45歳になってからの出産には、いくつかのリスクが伴います。
まずは、どのようなリスクを負うことになるのか、見ていきましょう。

 

 

どんなリスクがあるの?

 

・そもそも自然妊娠自体が難しくなる
・先天性異常のリスクが高まる
・高血圧症候群になりやすい
・流産の危険性が高まる

 

など、高齢出産にはこのようなリスクがあります。
もちろん、リスクがあるだけで全ての方がそうなるというわけではありませんが、不安になりますよね。

 

では、それぞれのリスクについてさらに詳しく見ていきましょう!

 

 

そもそも自然妊娠自体が難しくなる

まず、そもそも自然妊娠自体が難しくなるということについてです。

 

女性の卵子は、男性の精子のように日々新しく作られていくわけではありません。
産まれた時にはすでに、卵子の素になるものが身体の中にあり、年齢を重ねていくごとに、卵子はどんどん老化していくのですね。
目安としては、自分の年齢+1歳が卵子の年齢です。

 

また、産まれた時には、卵胞は約200万個もあると言われていますが、45歳になると1,000個まで減少します。
卵子が減少していくということは、当然妊娠することが難しくなってしまうということになりますよね。

 

卵子を新鮮な状態に保つことが出来るのは、20代がピークだと言われており、
実際に20代の妊娠率と30代、40代の妊娠率を比較してみると、以下のような違いがあります。

 

<1年間避妊なしで性交渉を行った場合>
20代・・・78%〜86%
30代・・・53%〜63%
40代・・・5%〜36%
*日本こども家庭総合研究所

 

5%というのは、45歳以降、50歳までの自然妊娠率です。
こんなにも低くなってしまうことから、40代以降の方は不妊治療を行う方も多くなっています。

 

20代の女性の卵子は綺麗に整っているものが多いのですが、
30代以降の女性の卵子は、いびつになってしまっているものが多くなっていくのです(卵子の老化)。
いびつになった卵子では、受精が難しくなったり、受精しても細胞分裂がうまく出来なかったり、着床自体が難しくなったりするため、妊娠率は下がっていきます。

 

 

先天性異常のリスクが高まる

次に、先天性異常のリスクが高まるという話についていです。

 

45歳以降の妊娠で高まる先天性異常のリスクには、以下のようなものがあります。

 

・ダウン症
・無脳症
・二分脊椎症

 

ダウン症の発症率は?

アメリカのデータによれば、ダウン症のリスクは、以下のようになっています。

 

20歳・・・1/1177
25歳・・・1/1040
30歳・・・1/700
35歳・・・1/295
40歳・・・1/86
45歳・・・1/21

 

これはつまり、45歳で妊娠した場合、21人中1人はダウン症の可能性があるということです。
20代の女性と比べ、かなり高い確率になっていることが分かります。

 

 

無脳症の発症率は?

無脳症に関しては、なんと10,000人に5人という確率で発症すると言われています。
この確率は、日本では増加傾向にあると言われています。

 

無脳症とは、脳が欠損してしまうもので、多くの場合が死産や流産となってしまいます。
また、出産出来たとしても、その生命は一週間程度と言われているため、
母体のリスクなども考え、医師が中絶を勧めることがある唯一の例となっています。

 

 

二分脊椎症の発症率は?

日本産婦人科医会によれば、2007年の患児発生頻度は分娩 10,000件あたり4.8件となっています。
1年の出生率は、約400名と言われています。

 

この二分脊椎症は、25年前と比較すると、発症率はなんと2倍にも上昇しているのです。

 

二分脊椎症とは、脊椎の一部が正常に形成されず、神経障害を伴うことがある疾患です。
90%の症例で、水頭症が発生し、手術が必要となります。
多くの合併症を併発するため、様々な治療が必要となり、放置すれば死に至ることもあります。

 

 

高血圧症候群になりやすい

高齢出産では、高血圧症候群のリスクも負うことになります。
これは、妊娠中に血圧が高くなったり、全身がむくんでしまったりするものです。

 

場合によっては帝王切開に繋がる可能性もあり、45歳以降の女性の場合、約30%程度に発症すると言われています。
高齢である他、持病があったり肥満の方であっても発症率は高まります。

 

 

流産の危険性が高まる

そして、流産の危険性が高まるというのも、大きなリスクの一つです。
流産は染色体異常によって引き起こされやすくなり、40代の女性の場合、流産する確率は約20%となっています。

 

少し昔の話になりますが、1989年から1991年の報告によれば、40歳以上の女性の流産確率は、41%にも及ぶとされています。

 

 

葉酸サプリでリスクを軽減させましょう!

 

上記のように、高齢出産、特に45歳以上の女性の場合には、とても多くのリスクを負うことになります。
ですが、ダウン症や神経管閉鎖障害(無脳症・二分脊椎症)は、葉酸サプリを飲むことでリスクを軽減出来ると言われているのです。

 

1990年代に、アメリカやカナダなど諸外国にて、葉酸について大規模な調査が行われ、
葉酸が先天性異常のリスクを70%低下させることが出来るという結果が発表されました。

 

さらに2003年、医学雑誌であるランセットにて、葉酸によってダウン症を予防出来る可能性があると発表されました。

 

 

これらを受け、日本では外国より遅れて2000年、妊娠を希望する女性に対し、1日に400μgの葉酸を栄養補助食品(サプリメント)等から摂取することが推奨されました。
そして2002年には、母子手帳にも葉酸についての記載が行われるようになったのです。

 

葉酸サプリを飲めば100%予防出来るというわけではありませんが、70%もリスクを低下させることが出来るのであれば、積極的に飲むべきといえます。
不安になりすぎることなく、元気な赤ちゃんを産めるよう、妊婦さん自身も明るく生活していきたいですよね。